麻生太郎副総理兼財務相が29日、東京都内で憲法改正に関し
「ドイツのワイマール憲法もいつの間にか
ナチス憲法に変わっていた。あの手口に学んだらどうか」
と講演していた問題で、ユダヤ系人権団体
「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は30日、
「一体どんな手口をナチスから学べると言うのか」
と題した抗議声明を発表し、麻生太郎副総理がすぐに
発言の真意を明確に説明するよう求めた。
声明では、
「どんなナチスの統治が学ぶに値するのか。
人目を盗んで民主主義を駄目にすることか」
と皮肉った上で、
「ナチス政権の台頭が世界を急速に深淵(しんえん)へと追いやり、
人類を計り知れない第二次世界大戦の恐怖に陥れたかを、
麻生副総理は忘れたのか」
と批判。その上で
「世界が学ぶべき教訓は、権力の座にある者は
ナチスのように振る舞うべきでないということだけだ」
と結論づけた。
同センターは反ユダヤ主義を監視し、
ホロコースト(ナチスによるユダヤ人大虐殺)の教訓を
伝える活動を続けている。【坂口裕彦】
毎日新聞 7月31日(水)20時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130731-00000079-mai-n_ame
続きを読む