気は確かかと言いたい。何がって? 集団的自衛権の論議や。
はっきり言うておく、今の交際社会は集団的自衛権が機能するほど上品なところやない。
米国はそれほどウブではないとな。
集団的自衛権が役に立つとすれば自衛隊の攻撃力が強大になり、
米軍の汚れ仕事の肩代わりができるようになったときだけや。
たとえば、シリアなんかでも、オバマが議会とすったもんだしている内に、
さっさと出張っていって空爆して帰ってくる。
米国が、「言うことを聞かんと、うちの若いもん(日本軍)が、何をしでかすかわかりまへんで」
と外交交渉で言えるぐらいでないと、貸しにはならん。
それなら、近隣諸国がビビる強大な軍備で、個別自衛に向かったほうが話がよほど早い。
解釈改憲でできる限りの国際貢献をすれば、米国世論が味方をしてくれる。
という乙女の祈りのような議論。全くの空論でもないが、
安倍政権のやっていることとは矛盾しとる。靖国問題や。
一神教国にはよほどうまく説明しておかんと、思いっきり誤解されるで
という話は以前にもしたが、案の定、日本人は自分たちと同じ価値観の持ち主なのか疑問、
というレベルにまで誤解が広がっている。
特に一般民衆の場合、
「靖国の英霊に祈るのなら、その特攻で船ごと沈められたうちのグランパは何なの」
という素朴な疑問に答えておかんと、潜在的に日本人は敵やと思われる。
これが、一神教的風に「戦没者の冥福を八百万の神に祈る」と言えばイメージが全然違う。
参拝の記事をよく読んでみると、安倍総理の談話では
「英霊に手お合わせ、恒久平和を祈る」と「誰に」祈るのかをぼやかしているが、
こんなものどうやって英訳するんやろ。
唯一神を信じていない人間が「祈る」と言った時、何を意味するのか説明しておかんと、
日本異質論はどんどん広がっていく。西欧での日本のイメージへの影響を言えば、
自衛官3人のPKOでの殉職と首相の参拝1回が釣り合っている程度やと思う。
最後に「集団的自衛権の行使で日本人が
戦争に巻き込まれるリスクが高まることはありません」と言っているヤツに聞きたい、
あんたにとって自衛官は日本人やないんやな。
話を靖国に戻すと、靖国が西欧に文化的に受け入れられるために最初にするべきなのは、
「当神社の最大の望は今後英霊を増やさないことです」と言うべきやと思う。
本気で安全保障を考えるなら、解釈改憲よりも役にたつことは、いくらでもあるように思うがのう。
今日はこれぐらいにしといたるわ。
帰ってきたサイエンティスト
山城 良雄
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引用元
http://awabi.open2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1401422814/l50