300px-Censorship_TMPD

104 :日本@名無史さん 02/03/04 09:23

警視総監━┳ 警務部
          ┃
          ┣ 刑事部
          ┃
          ┣ 保安部
          ┃
          ┣ 消防部
          ┃
          ┗ 特別高等警察部 ┳ 庶務課
                      ┃
                      ┣ 外事課
                      ┃
                      ┣ 特高第一課(治安維持法違反関               係)
                      ┃
                      ┣ 特高第二課(宗教、国家主義運動関係)
                      ┃
                      ┣ 労働課
                      ┃
                      ┣ 内鮮課
                      ┃
                      ┣ 検閲課
                      ┃
                      ┗ 調停課


昭和11年の警視庁における組織図はこんな感じ
昭和4年までは特高部は無く、総監官房の下にありました。
昭和7年に特高部に昇格。


3 :日本@名無史さん 02/02/26 22:04

特別高等警察
通称は「特高」。明治43(1910)年の「大逆事件」を契機に、
翌明治44(1911)年、反政府的社会運動抑圧機関として
警視庁内より「特別高等課」を独立させたのが始まりで、
昭和3(1928)年、全国府県の警察に設置。内務省直轄で
強大な権限を持つ政治・思想警察で、共産主義運動、
自由主義的言論・思想・社会運動等を弾圧した。
戦後、GHQの指令によって解体されたが、関係者は
警察内外に残留した。

現在の警察組織で近いのは、公安警察。

4 :日本@名無史さん 02/02/26 22:08

蟹工船の作者もやられたんだよね。
名前はなんだっけ?


34 :特高警察官 02/02/27 17:43

>>9
多喜ニは取調中、「心臓発作」で亡くなりましたが何か?


19 :日本@名無史さん 02/02/27 02:46

>>4
小樽の文学館に行ってみ。小林多喜二の死体の写真があるから。
太もものところが真っ青になっている。
きっと、石かなんか置かれたんだろうな。
多喜二の母親は検死を求めたけど、東大も慶応も拒否。
特高は拷問否定。嘘をつけ!


21 :日本@名無史さん 02/02/27 02:58

小林多喜ニと同房の人物の手記から、ちなみにこの後医者看護婦
が付添いますが、死亡しました。

『私たちが見たものは「人の身体」ではなかった。膝頭から上は、
内股といわず太腿と言わず、一分のすき間もなく一面に青黒く塗り
つぶしたように変色しているではないか。どういうわけか、寒い時
であるのに股引も猿又もはいていない。さらに調べると、尻から
下腹にかけてこの陰惨な青黒色におおわれているではないか。』


23 :日本@名無史さん 02/02/27 06:23

特高につかまってもあわてるな.尋問を受ける際の心得は,
大物ぶらないこと.
----おい!マルクスは,なにじんだ?
「ろ,ロシア人でしたっけ?」
これで,小者とみなされ,めでたく釈放.


101 :日本@名無史さん 02/03/04 08:11

そうそう.>>23 のように取り調べで必ず
「マルクスはなにじんだ?」と質問する特高がいたんだけれど,
そのとき「ドイツ人」と答えると取り調べが厳しくなるんだな.
そういうときは,「ロシア人」とか「イギリス人」とか
わざと間違うのがよし.


58 :西東三鬼 02/03/02 09:39

「京大俳句」事件では,わけわからん(当時の)前衛的作風の俳句を
つくっただけで,タイーホされたよ.


60 :日本@名無史さん 02/03/02 15:44

>58

藁た。
ベケットが例の難解な調子の詩とか出版しようとしたら、
そこの出版社に警察が乗り込んできてポルノだ、と言って
押収、てのを思い出した。


61 :日本@名無史さん 02/03/03 09:44

藁いごとじゃないです.

「西東三鬼=公安のスパイ」説なんてものまで
まことしやかにいわれる始末.
有力俳人がつぎつぎに逮捕される中で,
三鬼だけはすぐに釈放になったもんだから出たデマでしょう.
三鬼だって終戦まで執筆活動がまったくできなくなってしまったのに…


179 :島崎藤村 02/03/09 14:31

日本ペン倶楽部の例会には,会長の私や
理事の堀口大学などはもちろんですが,
正宗白鳥や武者小路実篤や徳田秋声などの老大家も,
いつも出席してましたねえ.もちろん,特高も来ているんですが,
白鳥の奴ときたら,涼しい顔して西洋はすばらしい
日本はダメだなど西洋崇拝論を言い出すんだから,困りました.
特高もあれには,「困った爺さんだ」ぐらいに
思っていたんじゃないでしょうか.


97 :鶏たちにカンナな見えぬかもしれぬ 02/03/04 03:31

憲兵の前ですべつてころんぢやつた 白泉

俳人の中でも,渡辺白泉なんかは特高じゃなくて
憲兵に検挙されたくちかな? いま手元に資料がないんだが,
白泉がまさか特高と憲兵を混同してたとは思えないし.
京大俳句事件なんかは,治安維持法関係なのでまちがいなく
特高が中心になった思想弾圧だったはずだが.
(わけのわからん俳句をつくることが国体をこわすことと
等価に評価されたことは,むしろ名誉かもしれないが,
そんなことであやうくなる国体(笑)のほうがむしろ
情けないのではないだろうか?)


6 :    02/02/26 22:33

大阪府警特別高等課のガリ版の表を持ってる
けど....左翼思想関係は以外に少ない。

言論弾圧!といえば聞こえがいいけど
エロ関係の本なんかの取り締まりが多く、
一方でウヨの菊に似せた不敬な紋章の取り締まりもある。
現代の右翼の街宣車なんか戦前の基準では
絶対にゆるされるものではないようだ。

73 :日本@名無史さん 02/03/03 17:35

外地にも特高同様の組織があったんだよね。
治安維持法で死刑適用者がでたのも外地。


15 :日本@名無史さん 02/02/27 02:34

特高には「内鮮警察」というセクションがあって、
鮮人を監視していた。


22 :日本@名無史さん 02/02/27 05:56

特高と憲兵が争った事実もあるんですよ・・・
京都市内の話なんだが・・・寺の宗教的解釈が特高にひかかったが、
その住職の子が3人とも優秀で3兄弟 皆憲兵だったそうで。
ちなみに3兄弟戦後はほとぼり冷めるまで逃げ回ってたが
3人とも僧侶に。いい人だったらしい檀家がかくまってたとさ。

※余談だがこの3兄弟の近所の子が左翼活動家を父に持つ娘と
付き合ってたらしく特高は3兄弟への嫌がらせもこめて
このアベックが高野川の土手を2人で歩いているとき
権限を越えて取り締まった。「このご時世に男と女が・・!!」
結果この特高はその場で海軍士官のこの3兄弟の友人に
ボコボコにされたうえに海軍から厳重注意を受けただと。
ふんだりけったりだがこの特高、いちゃもんつけた相手が 
菊水作戦初期の純粋志願特攻隊の隊長で
婚約者との最後の一時だったそうです。 


8 :日本@名無史さん 02/02/26 22:46

名特高課長の毛利基さんについて誰か教えてください。

10 :日本@名無史さん 02/02/26 23:46

>>8
スパイMの糸引き役。


11 :日本@名無史さん 02/02/27 02:05

>10
松本清張は「これほど有能な警察官はいない」と
「昭和史発掘」で言ってました。
確かにこれで「非常時共産党」は壊滅したでしょうけど、
これはやはり毛利さんだからできたことなのでしょうか。
また、もしかすると「警察スレ」に行けと言われるかもしれませんが、
現在あるいは戦後、警視庁では
毛利さんの評価というのはしていますかね。 

17 :日本@名無史さん 02/02/27 02:40

戦前の共産党は弾圧されて当然だと思うが・・・

155 :日本@名無史さん 02/03/08 02:56

日本共産党は銀行強盗やテロを組織的に行ったと
立花隆が看破しているがな。特高が取り締まるのは当たり前だろ。
そもそもソ連とつながりは明確にあったと立花は指摘しているしね。
外国と繋がるテロ組織。摘発されてあたりまえじゃない。
小林多喜二の件は一部の暴走でしょ。
そもそも取り締まる側の事ばかり研究する一方で
取り締まられる側の行動原理が社会論理にそう物ではないだろ。

162 :日本@名無史さん 02/03/08 09:04

>>155
スパイMが共産党をそういう方向に
持っていったということは無視し得ない。
それよりも,特高は「国体」護持の機構として機能していたことに
留意されたし。 小作争議・労働運動など勤労者の権利の主張でさえ,特高がマークする。単なる犯罪検挙という組織ではない。


106 :日本@名無史さん 02/03/04 11:32

スパイMについて勉強すれば?
対象団体を悪に仕立て上げるために,反社会的活動を
行わせるようにし向けていく公安の動きがわかる。
菅生事件なんて氷山の一角。
戦後の学生運動やオウムにもその影がちらほら。

111 :日本@名無史さん 02/03/04 20:32

>>106
特高・公安の動きと限界もわかって面白いんだけどね。
違法行為をやることはある。だけど権力といえども
違法行為をしてることはバレたらいけないことだったことがわかって。

毛利とスパイMのやったことは「対象団体を悪に仕立て上げるため」
というと卑小化ではないかと。共産党を完全にコントロール下に
置いて不満分子ホイホイに使ってる。 


158 :日本@名無史さん 02/03/08 03:14

http://www.ifvoc.gr.jp/new_page_18.htm
ソースが思想新聞なんで右翼系だとは思うが、銀行強盗自体は
左翼系の立花自体も書いている。参考にされたし。

取り締まられた連中は思想集団というより犯罪者集団。

159 :あの世の日本共産党員 02/03/08 03:55

>158
「犯罪者集団」以外の人たちもやられたからこそ、
昭和20年まで戦争は続いたのさ。ソ連が攻め込まなきゃ
本土決戦やってたかもしれんのだぞ。
まあ、その方が革命が起きるには都合がいいのだがな。

17 :日本@名無史さん 02/02/27 02:40
だけど当時の共産党って情けないよね。
国をひっくり返そうっていう「革命」を謳っているのに、
軍隊と戦ったんじゃなくて、警察の一セクションに
完膚なきまでにやられちゃったんだから。

20 :日本@名無史さん 02/02/27 02:48

こういった弾圧モノで他国と大きく違うのが、
拷問過程で数十人かの死者は出しているものの、
あれほど「不倶戴天の敵の共産党」といっておいて、
治安維持法にも死刑の条文があるのに、
死刑判決が出ていないことだ。
捜査や取調べには峻厳を極めたけど、
転向させることに主眼をおいたからか。
他の国じゃ片っ端から殺すからね。


28 :日本@名無史さん 02/02/27 11:12

ゾルゲについては、それを掘り返すと、伊藤律の話に行き着きますな。

毛利については回想録が出てたはずで、大学の図書館で
読んだことがあります。タイトル他詳細は忘れた。
ただ、「スパイとの信頼関係」みたいな話が出ていて笑った。
だってスパイって信頼関係を裏切るのが仕事だし。


110 :日本@名無史さん 02/03/04 20:02

恐らく今の警察学校で過去の拷問や、当時でも明らかに違法な
スパイ行為を真摯に教えてるとはとても考えられません。
組織の名誉を重んじる風潮は当時と何も変わっていないからです。
今でも当事者でもないのに、行った事実を棚上げして
旧軍の名誉を守るために熱心にカキコしている人はたくさんいますよね。
これが当事者で、名前も当時の「警視庁」のままならなおさらですよね。
人間は神様ではないので、必ず過ちは犯します。
それを真摯に認めてこそ「名誉」は守られると思うのに、
旧軍を賛辞する人、このスレで何か言っただけで
「サヨ」呼ばわりする人にはその視点が欠けているような気がします。
特高はもうすでに過去の歴史の事象です。
思想は関係なく、まさにこのスレで語るにふさわしい内容だと
思います。ただ、毛利さんの現在の警視庁での評価があるとすれば、
それは気になりますね。案外総監室か公安部長室の隠し物いれか
どこかにブロンズ像があったりして。


66 :名無しさん2002 02/03/03 11:56

なんだか変な論が時々出てくるね。
戦後、歴史界にサヨク勢力が長らくいたせいで、
イメージに若干ズレがあるんじゃなかろうか。

63氏の言い方はいささか乱暴であるが、「正確
に答えられる人はそういない」というのは実は、
ある意味であたっている。

なぜなら、当時の一般人の常識からすれば、
「特高警察に捕まる人」=「危険人物」=「恐ろしい人」
であるので、「コワイコワイ、コワイネ」なのだ。
詳しく知ろうとするわけがないんだよ、初めから。

スレの最初でゴッチャゴッチャにしている人がいた
「憲兵」、こちらの方が一般人には馴染みがあったと思う。
なぜなら、「国民皆兵」でほとんどの男性は兵役の経験があったので、「軍隊の中の警察」の存在の方が身近だったんだな。
でも、これと「特高」の話をゴッチャゴッチャにするのは、よくない。
別物なんだよね。ゴッチャになってる人は多分、サヨ教育の影響で、
頭の中がリンクしてしまっているんだよね。別に考えてね。

それとこれらは、帝国陸軍の中の諜報機関とも、
また別組織なんだよ。

・憲兵隊
・陸軍調査部
・特別高等警察

これらは別々の組織だから、一緒にしないでね。
反体制側から見れば同じ物に見えるんだろうけどさ。


67 :日本@名無史さん 02/03/03 12:10


別物であることをいったところで

「特高」は「特高」であることには

変わりはないと思うが


76 :日本@名無史さん 02/03/03 18:06

>>66
内務省の警保局もわすれないでね。一般教養としては。

72 :日本@名無史さん 02/03/03 17:33

>66
うーん、あえて言わせてもらえば、
>反体制側から見れば同じ物に見えるんだろう
という事の方にも多大なる真実というか、
戦前体制の本質の片鱗が見えてるのでないかな・・
あと、前にも書いたが、基本的人権を少数者から奪うシステムは、
実は全員から奪っていると同じなわけで。
それを「カンケーナイ」と当時の庶民が
思った/思わされてた、
かどうかは自ずから別の問題だろう。
確かに憲兵隊と特高は職務も所属も違うだろうが、
一つの政治体制のありかたの複数の相似た現れだった、ぐらいは
言えちゃうんでないのかな、振り返ってみれば。


74 :日本@名無史さん 02/03/03 17:40

>基本的人権を少数者から奪うシステムは、実は
>全員から奪っていると同じなわけで

すげえ単純化。サヨはいつも滅茶苦茶な理屈をこじつけるからやだ。


75 :日本@名無史さん 02/03/03 17:42

>>74
だけど全体主義って>>72のいうもんじゃなかった?


116 :日本@名無史さん 02/03/05 12:55

GHQからパージ命令がでたときは
その時点の特高在籍者が切られたらしいですな
だから、過去に20年いても今は違ってたらOKで、
一ヶ月前に特高にきた連中はアウト
ちなみに特高の元締めたる警保局保安課はセーフ


117 :名無し 02/03/05 13:18

特高警察は、GHQにより徹底的に壊滅されたように思えたが、
サンフランシスコ講和で日本が独立したら、
1954年の警察法の改正で「公安警察」として復活した。
特高を指揮した思想検事は、そのままスライドされて
「公安検察」になった。幹部は公職追放されたが、
これも独立後復活して、最高裁長官、最高裁判事、検事総長に出世した者もいた。 


152 :日本@名無史さん 02/03/08 00:27

特高関係者は戦後警察に復帰している。
だから未だに日本の公安警察は対左翼諜報のみ重視している。
優秀な人材は共産党への諜報に振り向けられ、
ゴミみたいなのが犯罪取り締まりに当たる。
検挙率低下の主原因はこれ。


35 :日本@名無史さん 02/02/27 19:44

特高もそうだが思想検事もろくなもんじゃねぇ。
最近色々と研究が出てきたが,のうのうと戦後へ
生き延びているこいつ等,許せん。


36 :日本@名無史さん 02/02/27 21:22

>35

あの手の輩は国家の本質が管理と支配にある限り、
どんな政治変化があっても生き延びるものだよ。

フーシェ然り、KGB然り、ゲシュタポ然り、我が特高警察然り・・

トントンマクートを街頭に引きずり出して
リンチしたハイチ人の方がマトモだわな。


182 :日本@名無史さん 02/03/09 15:05

青地の爺さんが、死ぬ前に、横浜事件の時の刑事と、
ある雑誌の特集かなんかで対談させられて顔あわせたんだって。

で、その特高刑事、愚にもつかん理由で青地自身を拷問し、
友人を殺した当の男だが、青地を見ると、懐かしげに笑って
「やぁ」とか言ったそうな。

俺は少し考えちったよ。特高刑事もほとんどは、この男のような、
どうでもいいような小市民だったんだろう。で、自分がやったことの
責任も、拷問された相手の感情を考える想像力もない、
全く取るに足らないちっぽけな精神の持ち主が、命令されるまま、
どんな事でもしちゃうんだろうな、と。
特高警察を作り出した体制や制度について考えるのは
まだ意味があろうが、結局組織やその構成員を過大評価するのも
間違いなのかな、と。これも、我が、「大いなる中心の不在」とか
そゆう事なのかね・・・


引用元 http://mimizun.com/log/2ch/history/1014728189/