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119: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 07:07:40

ひとつおかしな話を。
うちの爺さんなんだが、
少尉として任官したての頃の話だそうだ。
知り合いが司令官勤めていたジャワの部隊に配属になって、
おまけに平和なところだったので、将校様気分を味わいたくて
下士官用食堂に行ってえらそうに振舞っていたらしい。

しかし、何かおかしい、みなの視線が痛い。
様子が変だ、と思ったときにはもう遅かった。
でかい男にどこかに連れて行かれた。
で、「新任少尉の癖に何だその態度は」と修正の嵐。
爺様は間違えて将校用食堂ででかい態度をとっていたらしい。
その後はアホな軍医さんとして結構有名になって、
いろんな人が便宜を図ってくれたそうだ。
117: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 07:07:40

祖父の妹さんが、戦時中、将校と婚約してたそうだ。
玉音放送があって、戦争負けたけど終わったから、
これで結婚できると思っていたら……。

直後、戦闘機?が何機か飛び立って、
そのうちの一機が家の上を何度も旋回したのち、飛んでった。
それきり婚約者は行方不明。
軍からは、死んだとだけ言われたそうだ。

敗戦を信じず戦いに出たとか、
軍事機密を処分するために飛び立ったとか、
憶測はいろいろ流れたらしいが。
祖父の妹さんは、婚約者の帰りを待って待って、
独身のまま25歳の若さで亡くなった。

121: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 07:07:40

>>117
海軍飛行兵だった父から聞いた話だが、
8/15より後に生き残るのを潔しとせず
飛行機で山に体当たりした飛行将校は結構居たそうだ。
直援機乗りの人達などに多かったらしい。
その心情は簡単に言い表すことは出来まい。
父も「一言では語れぬ」と生涯解説してくれなかった。
今、なんとなくその心情が理解できる気はするが人に説明は出来ない。
また婚約者殿がその例にあたるかもわからない。
ただかような話があったことだけお伝えする。
大叔母君とその婚約者殿のご冥福を祈る。

122: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 07:07:40

戦争は負けて終わったんだから
未来を考えよう、みたいなのは
現代人の考え方だからかもしれないね。
終戦後、アジア各地でその国の独立のために
居残って戦った日本兵がかなりいたけど
その事実を知ったときは自分は
「日本の戦争はもう終わったんだから帰ってくればよかったのに・・・」
と思ったけど、その国に派兵された人には、
自分なんかが窺い知れない思いがあったんだろうと思う。

123: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 07:07:40

インドネシアとか他もあると思うけど、そのまま残って
義勇軍に尽力して独立を勝ち取った例は数知れないね。
当然その国では感謝されているんだけど、
日本人はいったい何人が知ってることやら・・・
そういう義の心で他国に尽くした人々にもっとスポットを当てるべきだと思う。

129: 本当にあった怖い名無し 2008/10/06(月) 23:36:39

>>121
貴重なお父様のお話、ありがとうございます。

引用元:太平洋戦争中の不思議な・怖い話4