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41: 本当にあった怖い名無し 04/07/30 21:47 ID:hrDvNKS6

昭和三十六年のこと
漁船第六箕郷丸(三十二トン)が漁を行っていた 
海は穏やかで空は晴れ、薄暮の闇が迫る海面は
不気味なほど静かだった

いつものように箕郷丸が航走していると、
前方から単独航行してくる船が見える かなりの大型だ
最初は別段気にも留めなかったが、
双眼鏡で確認すると何かおかしい 異様である
41: 本当にあった怖い名無し 04/07/30 21:47 ID:hrDvNKS6

明らかに船形がおかしい
薄暗い海上だがそのおかしさは歴然としている 
高くそして幾本も横木の張り出した三本マスト
明治の軍艦を思わせる、ラムのある帆船様の船体 
そしてやたら装備の多い雑然とした甲板 二本煙突
近年見かけないほど、非常に古めかしい外観である
煙も吐かず帆も張っていない なのに結構な快速
それにこの薄暗いのに、舷灯どころか警戒灯ひとつ点いていない

さらにその船が近付き、
そして乗員たちは新たな事実に気付き、戦慄した
船 首 に 波 が 立 っ て い な い の だ

波一つ、そして音一つたてずスルスルと接近する大型船 
乗員たちは慌てて握り飯を作って海に投げ込んだり、念仏を唱えたり
船長は必死に方角を変え、全力で逃れようとした

この行動が功を奏したのか、
その大型船は箕郷丸の横をやはり音も波もなくスルスルと通り過ぎ
夕闇の中へと消えていった すれ違い時に甲板上を見た船員もいたが、
人っ子一人も見えなかったという

ところが、箕郷丸は無事には済まなかった
その夜半、俄かに海が荒れだしたかと思うと、
突然の暴風雨に遭遇
その嵐の中を木の葉のように翻弄されながら
必死に航行したものの、ついに座礁
船体は大破 真っ二つに折れてしまい、
乗員二名が波に飲まれ行方不明となった 


73: unknown 04/08/02 02:15 ID:42dOqvkw

>>41

素朴な疑問なんで、気を悪くしないでね。

>明治の軍艦を思わせる、ラムのある帆船様の船体
疑問1:洋上からラムのある船型って、どうやって判るの?
疑問2:いわゆる典型的な帆船だとクリッパーバウで、
     ラムのある帆船はむしろ例外的な(一時期のみ存在した)
     船型だと思うんだけど。

>必死に航行したものの、ついに座礁
32トンの漁船が座礁するのはよほど沿岸だと思うんだが、
件のかなり大型の幽霊船を目撃したのはどの辺りなんだろう?
そりゃ、沖合にも浅瀬はあるだろうけど、そんなところで座礁後船体分離した
とすれば、乗員2名の犠牲ですんだほうが、ほっぽどオカルティックだと思うのは、
私がひねくれているせいだろうか?

76: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 02:54 ID:NY/70tG3

>>73
マストを持ち、帆船に似た形をしていて、
発動機を持つ船で、ラムをもっている船はあったと思う…
ラムが外からが外からわかるかどうかは別だけどね。

「艦首の一番上」よりも、「艦首喫水線の部分」の方が
前に出ている構造をしていたのを
ラムと勘違いしたとかならありえるかもしれない。
↑上手く言葉が見つかんない…… わかってくれたら幸いです

ラム自体は日露戦争以後も一部では残っていたし。
乗員については、最初の時点で何人乗っていたのかが肝ですね。
ところで、大発は海軍も使っていませんんでしたっけ?

81: unknown 04/08/02 03:37 ID:mFaqfZ5s

>>76
言いたいことは判りますし、
実際にラムと帆走設備を持つ艦艇は多少は存在しました。
ところが、元々ラム戦というのは相手艦船の土手っ腹に
ぶち当たる戦法でして、帆走でそれを行うのはさいしょっから無理があることと、
帆走設備独特の船首から前に張り出したマストがラム戦の邪魔になることから、
帆走設備+ラム装備っていう艦船は希な存在なわけです。
で、漁船とはいえ仮にも船乗りが、
「明治の軍艦を思わせる、ラムのある帆船様の船体」って言うだろうか? 
という疑問なのです。

ちなみに、>>41では三本マスト
(これは垂直に立っているもの)+複数の横桁ということで、
後年の信号マストと異なり、帆走設備としての
マストであることは疑いようはないようです。

82: unknown 04/08/02 04:02 ID:esWAGDYe

>>76
大発の分を忘れていました。
いまではダイハツといい、もともとは大阪発動機という
主に軽自動車のメーカーで・・・・・・   
じゃなかった。

確かに大発を海軍が運用する事例はありましたが、
もともと上陸作戦は陸軍の所管でして、
大発(=今で言う小型強襲揚陸艇)も陸軍自慢の船舶です。
初期の艇は大正年間に開発されたようで、種々の型が存在しています。

海軍の方は、この大きさの機動船は艦載内火艇や、通船が多数ありますので、
特に大発サイズの舟艇はそれ専用では開発していなかったようです。中発や、
もっと本格的な揚陸艇は海軍で開発していますが。

引用元:戦争、軍事にまつわる怪奇ネタ 二戦目