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452: 本当にあった怖い名無し 04/08/13 10:38 ID:wLQ6cHPr

日本軍の行軍速度は異様に速かったと聞く、
それも尋常じゃないくらいに米軍が日本軍の進路を予測して、
通過するであろう地点に先回りして網をはっていた。
がしかし・・・日本軍は来ないのだ。おかしい・・・
予想地点は合ってるし、時間もそろそろなのに・・、とその時!
味方後方部隊から無線が入った。
「日本軍から攻撃を受けた!現在交戦中!大至急戻り援護せよ!」
それを聞いた米前線部隊は急いで引き返した・・・・
そう、日本軍は米軍の計算を遥かに凌ぐ進行速度で、
予想した通過地点をとうの昔に通り過ぎていたのだ。
予測計算は間違っていないのに・・・
454: 軍板初心者inオカ板 04/08/13 12:05 ID:IZMBBaOa

>>452

確かに日本軍の移動速度というのは
徒歩の割には凄い早さだったらしいですね。
何でも約30㎏の装備を付けているのにも関わらず、
ジョギングに近いスピードだったとか。

そんな調子で日本列島を
往復できるだけの距離を行軍した部隊もあったそうなので、
驚くばかりです。やはり兵士の多くが農村部出身であり、
足腰を普段から鍛えていたからなんでしょうか。

さて、今回は戦場と言うより、内地の話です。

時は1945年。日本中が
巨人爆撃機B29により焦土と化していた頃です。
当時、Aさん(名前失念)は中学生でした。
ある日の深夜の事。彼の住む町が
B29による爆撃を受けたのです。
家族とも散り散りになり、Aさんは必死の思いで
近くの防空壕に駆け込みました。
 

「助かった・・・」
ほっと一息付いたAさんは変な事に気付きました。いつもなら
他の人で息をするのすら大変な程混雑する壕内なのに、
居るのは自分1人だけなのです。
・・・いや、よく目を凝らせば、もう1人壕内に居る。

女性でした。自分より年上の、17,8歳位でしょうか。
しかし、妙なのです。映画などでご存知の通り、
当時一般の女性は全員モンペ姿です。
しかし、彼女は派手な着物を身に纏っていました。
今考えればあれは遊女だったとの事ですが、当時は
まだ純粋な中学生だったAさん。当然そんな事は知りません。
 

女性はAさんを見ると笑いかけました。
それは決して不気味な笑い方とかではなく、
見ていて心安らぐような笑い方。
きっと、世間の底辺を這いずってきた人間だからこそ
できる顔だったのでしょう。

一旦切ります。

455: 軍板初心者inオカ板 04/08/13 12:07 ID:IZMBBaOa

続きです。

爆撃の恐怖で今だ震えの止まらないAさんを見て、
その女性はそっと彼の手を取り、自分の胸にAさんを抱きました。
まるで姉に抱かれているような安心感を得た彼は、
そのまま眠ってしまいました。

次にAさんが気づいた時には、すっかり日が昇っていました。
爆撃から生き残った嬉しさと共に防空壕を駆け出そうとした彼ですが、
ふと足が止まりました。
 

自分の足下にはボロボロになった着物と女性物の櫛が。
見たところ何年も使われていなさそうな感じでした。
汚くなっているとはいえ、この着物の柄は間違いなく
あの女性が着ていた物・・・彼女は一体?

Aさんはその後大人になって某企業を定年まで勤め上げ、
日本を「奇跡の復興」に導く一員となりました。戦後数十年経った現在。
彼は未だにその女性の笑顔を忘れられないそうです。

544: 本当にあった怖い名無し 04/08/15 13:23 ID:qWxPkMoq

>>454

遅レスだけど江戸川乱歩の短編でちょっと似たのがあるね。
大体同じストーリーで、女の人は実は婆(ry という話。
しかもこっちは一戦交えてたりするw

546: 本当にあった怖い名無し 04/08/15 14:40 ID:MzJ97Mp5

>>544
発砲してしまったのか

550: 軍板初心者inオカ板 04/08/15 19:02 ID:axnpCj93

>>544
江戸川乱歩の小説に、そんな話があったのですか。
この話をして下さった方はかなり真面目な性格だったのですが、
上手く騙されたのかなぁ・・・。

では、今回も第二次大戦中に起きた怪談を・・・。