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91: 名も無き国民の声 2001/03/31(土) 18:18

国のためだと信じ込み
ジャングルの落ち葉の下で朽ちていく
米も食わずに戦って
ぼろぼろになって死んだ仲間たち

遠い遠い雲の涯に
たばにして捨てられた青春よ
今尚太平洋を彷徨する魂よ
俺達の永遠に癒えない傷あと

吉田嘉七 ガダルカナル戦詩集より
100: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 00:33

陸軍衛生伍長 伊藤 甲子美命 二十六歳
マリアナ島にて戦死

季代子 かう呼びかけるのも最後になりました。
短かつたけど優しい妻でした。有り難く御礼申し上げます。
まこと奇しき縁でしたけど、初めて幸福が訪れた様な気がして嬉しく思つていました。
折角永遠の誓ひを致しながら最後になりますのは、何かしら心残りですけど、
陛下の御盾として果てる事は、私にとりましても光栄と存じます。

短い生活で、もう未亡人と呼ばれる身を偲ぶとき、
申し訳なく死に切れない苦しみが致しますが、
すでに覚悟しての事、運命として諦めて頂きたいと思ひます。
若い身空で未亡人として果てる事は、決して幸福ではありませんから
佳き同伴者を求めて下さい。

私は唯、幸福な生活をして頂きますれば、
どんな方法を選ばれませうとも決して悲しみません。
さやうなら季代子、何一つの取り柄のない夫を持つて、
さぞ肩身の狭き思ひで有りませう。至らない身、お詫びを致します。
何日の日か幸福な妻にさして上げたく思ひ乍ら、その機会もなく心残りでなりません。
どうぞ御健やかに御暮らし下さいます様、お祈り致しています。さやうなら。

昭和十九年五月三日 伊藤 甲子美
季代子様

101: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 00:36

海軍中尉 富田 修命 二十三歳
台湾高雄西海上にて戦死

九月二十五日一時半、我一生ここに定まる。
お父さんへ、いうことなし。お母さんへ、ご教訓身にしみます。
お母さんご安心下さい。決して僕は卑怯な死に方をしないです。
お母さんの子ですもの。----それだけで僕は幸福なのです。

日本万歳、万歳、こう叫びつつ死んで征つた幾多の先輩達のことを考へます。
お母さん、お母さん、お母さん、お母さん!!
こう叫びたい気持ちで一杯です。何かいつて下さい。一言で充分です。

いかに冷静になつても考へても、
何時も何時も浮かんで来るのはご両親様の顔です。
父ちやん!母ちやん!僕はこう何度もよびます。
「お母さん、決して泣かないで下さい」
修が日本の飛行軍人であつたことに就いて大きな誇りを持つて下さい。
勇ましい爆音をたてて先輩がとんで行きます。ではまた。

102: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 00:37

若い身空で未亡人として果てる事は、
決して幸福ではありませんから佳き同伴者を求めて下さい。
私は唯、幸福な生活をして頂きますれば、
どんな方法を選ばれませうとも決して悲しみません。

キタ

104: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 01:03

>100
ナイタ、ナイタヨ…
こんな男に、なりたいのう。

103: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 00:48

義烈空挺隊隊員の遺書で、
勇壮な中に国家への忠誠と家族や知人への
愛が溢れる内容が多い中、
一通だけ自分の運命を呪っている遺書があった。
10年以上前に見たので詳しい内容は覚えていないが、
あれはあれで鬱泣きしたくなった。
空気違いなのでsage

105: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 01:06

なんかみんな酔っていないか?

107: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 01:30

>>105
酔う方向性はさほど間違ってないとは思うけどね。
でもここで「でも彼らは侵略者」なんていう発言するのが、
「戦後民主主義の担い手」である「平和市民」なんだけど。

板違いなんでsage。

112: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 02:26

こういう遺書を読んで涙が出ない者はもはや人間ではない。
無駄に資源を消費するただの物体である。

113: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 02:36

>>105
当時の軍事郵便は基本的に検閲受けていた事を指摘しておく。
そう言う事を承知している大多数は、彼らの遺書を読んで、
国のために喜んで命を散らす、と書かれたその行間を読んでいる。

114: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 03:33

泣ける話を酔っていると揶揄するよりも、
泣ける話で泣ける人間になりたいものだ。

115: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 12:11

>>114

説得力がありますね・・・。(泣)

116: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 12:40

キミ、いいこというねっ

117: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 14:22

>>113

仰る通りですね。

>こういう遺書を読んで涙が出ない者はもはや人間ではない。
>無駄に資源を消費するただの物体である。

>泣ける話を酔っていると揶揄するよりも、
>泣ける話で泣ける人間になりたいものだ。

気分を害させてしまってごめんなさい。
実は以前仲間うちでこういう話しがでたとき「酔ってない?」
と言って上記のような指摘を頂いたことがあります。
そのとき「じゃあ、特攻隊員の方のお墓か慰霊碑に花を手向けたことあるの?」
と聞いたら私以外誰も経験者はいませんでした。
それから半年後の飲み会でこの話題が偶然でたとき、
それとなく同じ質問してみたのですが、
あれからお墓参りをした人は誰もいませんでした。

あ、こんな性格の私ですから友達が少ないことは言うまでもありません(藁)。

119: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 16:55

>>117

彼らを弔うには、我々が彼らの死に方を心に留めつつ
立派な日本人として生きることだ。

118: 名も無き国民の声 2001/04/01(日) 16:41

さて、映画『連合艦隊』でもレンタルしてくるか...
あれ、泣けるんだよなぁ。特に大和機関士の親父と特攻隊員の息子の
エピソード。実話じゃなくてもいいんでしょ?

引用元:泣ける話