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1: バリニーズ(大阪府) 投稿日:11/06(火) 13:42:47.43 ID:dPWJBqEJ0
 
水をガソリンに変えるというホラに
旧海軍が大真面目にひっかかりかけたことがある。
水ガソリン事件ともいう。日中戦争が行き詰まり、対米関係も緊張していた頃だ。
「日本海軍燃料史」(原書房)に当時軍需局員だった
渡辺伊三郎・元海軍少将が記している。概略はこうだ。
 
町の化学者を自称する男が巧みに海軍に近づき、
水からガソリンを作るのに成功したと売り込んだ。
化学的常識からしてあり得ない。だが、乗り気の声もあり、
海軍施設で実験することになった。
 
こんな話を真に受けたら海軍の名誉にかかわると燃料担当将校らは反対したが、
海軍次官・山本五十六ら上層部も関心を持って認めた。
実験は数日に及んだ。立ち会いの監視の目を緩めたところ、
「できた」と容器の一つが掲げられた。火がつく。確かにガソリンだ。
 
だが、これは男らがこっそり持ち込んですり替えたものだった。
海軍側が実験に使う容器を後でも識別できるようにしていたのだ。
ガソリン入りの容器は、明らかにそれまでなかったものだった。
 
男と手下たちは警視庁に引き渡された。
 
ウソは単純ででかいほど信じられやすいというのがデマの常識だが、
この子供だましのような事件は「燃料」で頭がいっぱいだった海軍首脳の焦りが、
見事にあぶり出されたというほかない。
 
同書によれば、時の軍務局長・井上成美(しげよし)も実験前、
反対の渡辺軍需局員を呼んでこう叱ったという。
「技術者は了見が狭すぎる。科学というものは日進月歩で、
今日は不可能でも明日は可能になることがある。
天動説が地動説に変わった事実を考えてみよ」
 
一見もっともだが、水が油になるという売り込みを、
よしんば半信半疑でも受け止めたのは、
燃料枯渇の不安がいかに強かったかを物語る。

全文は下記のアドレスへどうぞ
http://mainichi.jp/opinion/news/20121106ddm003070116000c.html

4: シャルトリュー(大阪府) 投稿日:11/06(火) 13:45:24.29 ID:uOvDXEMx0

>「燃料」で頭がいっぱいだった海軍首脳の焦りが
いやいやちゃんと見破ったんだからいいじゃん
やるだけやらせてみるのは別に悪くないだろ
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