小笠原事件①
- 経緯-
昭和20年2月23日から25日にかけて、
小笠原諸島の父島に配備されていた陸海軍の混成団の
一部将校らが米軍の捕虜を殺害して人食していたことが
戦後の東京裁判BC級の公判で明らかになった。
小笠原諸島は東京市(現在東京都)に属し、
南に約200キロにある島で父島を中心に大小の島からなる。
当時、東京市の防衛の要であった硫黄島と東京市の中間にあり、
軍需物資を中継する重要な島だった。
このため、大本営も従来の父島要塞司令部を改編し
陸軍は混成第一旅団(5個大隊を基幹)など約9000人、
海軍は通信隊など6000人を再配備した。