石原慎太郎氏「安藤氏の責任ではない」新国立工費に新税導入案
元東京都知事の石原慎太郎氏(82)が12日、フジテレビ「新報道2001」に出演し、
新国立競技場の総工費高騰が問題となっていることについて、
「(競技場のデザイン審査委員長を務めた)安藤さんの責任ではない」と、
建築家・安藤忠雄氏(73)を擁護した。
石原氏は、16年五輪の東京招致を考えていた時から
安藤氏と「メーンスタジアムは晴海に作ろうと話していた」と明かした。
今回の新国立のデザインについて「選んだのは、安藤さんという
世界的な天才的な建築家だが、コストについては細かく知らなかったのでは」とし、
「工費は請け負ったゼネコンが決めること。彼(安藤氏)の責任ではない」と話した。
工費の都の一部負担については、“新税”導入を提案。
現在、通勤などによる東京の昼間人口が450万人であるとし
「都民以外の通勤者などに一人あたり1000円を税金で支払わせればいい。
そうすれば年間600億円が入る。五輪が終わるまでに、
時限立法として作るべき」と独自案を述べた。
「舛添(都知事)君は、自民党とケンカして出ていった人だから
言い出しにくいかもしれないが」と加えた。
2520億円に高騰した新国立の総工費に対して、
建築関係者を筆頭に批判が止まない。
石原氏は、前回64年の東京大会の五輪担当相が
佐藤栄作氏だったことを引き合いに出し、
「今の担当大臣は小物すぎる」と下村博文文科相(61)や
遠藤利明五輪相(65)をバッサリ。
「有無を言わさず五輪をまとめられるリーダーが必要。
今なら菅官房長官しかいない」と断言した。
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