1: 極限紳士 ★ 2015/03/19(木) 18:59:49.81 ID:???*.net
アンドレ・マルロー(1901-76)は
20世紀のフランスを代表する作家であり、
冒険家であり、政治家であり、思想家である。
知的な巨人であると同時に、行動の人でもあった彼は、
20人分の人生を生きた男とも称されている。
彼は31年に初来日して以来、常に西洋における
日本文化の良き理解者であり、紹介者であった。
彼は芸術を通して日本文化の精髄を理解し、
日本の芸術の西洋全体に対する最高の紹介者となった。
マルロー自身、次のように語っている。
「フランスが日本のためにどんな役割を選ぶかといえば、
西洋全体に対して、日本の精髄を受託する者となることだ」
マルローは騎士道と武士道に共通点を発見し、次のようにいう。
「フランスの騎士道と日本の武士道はともに、
超越的精神によって支えられている。それは人類の神に匹敵するのだ」
これがマルロー一流の日本理解だ。
彼はナチスドイツと日本の間のいかなる精神的親近性をも否定した。
同時に彼は日本文明が中国文明ともまったく異質であることを強く主張した。
行動者としてのマルローの武勲は誰にも引けをとらない。
36年、スペイン内戦に共和国側の義勇兵として空軍パイロットとなる。
搭乗機が2度も撃墜されるが生還。
この間、米国作家、ヘミングウェーの知己を得る。
第2次世界大戦では戦車兵となるも捕虜となる。
脱走後、レジスタンスに参加し、再び逮捕されるが、
集団脱走してアルザス・ロレーヌ旅団の旅団長としてストラスブール市を解放する。
さらに、ニュルンベルクのヒトラーの牙城にまで攻め入っている。
45年、ドゴール将軍と意気投合し、
戦後はドゴール大統領の下、情報相・文化相を歴任した。
74年、訪日したマルローは幾つもの名言を残している。
那智の滝(和歌山県那智勝浦町)を訪れた彼は
「アマテラス(=天照大神)だ」とつぶやき、後日さらに次のように解説した。
「ここには武士道において示されたような日本文明の真の垂直軸が存在する。
…(この滝の精神は)常に下にいる人間と上にある空との対話だ」
伊勢内宮(三重県伊勢市)では
「伊勢とアインシュタインの相対論的宇宙とは収斂する」
との啓示を受けている。
彼は武士道における切腹を、死を超越し自らの尊厳、
自由を保つための高貴な行為と捉えた。三島由紀夫の自決を
「偉大な日本的伝統が息づいている」と評した。
特攻隊員も、最も高貴な自己犠牲を実践した者として絶賛している。
「日本の特攻隊員たちには、祖国を憂える貴い熱情があるだけだった。
代償を求めない純粋な行為、そこにこそ真の偉大さがある」と。
96年、マルローの棺は、フランスの偉人を祀るパンテオンに改葬された。
マルローの日本観については
竹本忠雄著『マルローとの対話:日本美の発見』(人文書院)が優れている。
全文は下記のアドレスへどうぞ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150319/dms1503191140007-n2.htm
77: 名無しさん@1周年 2015/03/19(木) 19:32:53.24 ID:Ld3/GP8O0.net
>>1
土浦の雄翔館に行けば特攻隊がわかるよ