
584: 名も無き国民の声 04/12/07 21:45:43 ID:???
さて、復員輸送船に
指定された折の「葛城」には、
兵科27名、機関科12名、
整備科1名、医務科1名、主計科6名、
合計して47名の下士官兵しか乗り組んでいなかった。
これでは出航どころか、
せいぜいが艦内監視ができるぐらい。
・・・しかし、「葛城」の人員補充を担当する、
海軍佐世保人事部改め、終戦後の
「佐世保復員局艦船運航部補充課」が、
「葛城」乗り組みと指定して11月に人事発令をしたところ、
わずか23名の発令に対しても、
艦に来たのは3名、他はことごとく逃亡。
しかも3名のうち、1名は階級詐称、
1名は軍楽兵曹でありながら主計兵曹と官名詐称。
佐世保に分隊長を派遣、
呉の復員局とも交渉し、かろうじて艦の運航に不可欠の、
機関科の乗員だけが定数の80%を確保できたが、
このうち40%は、機関科の経験がない飛行兵と整備兵が、
食いはぐれて募集に応じたものだった。